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- 2018.07.13
全てにもう一度、敬意を。
2015年6月に創業した株式会社シンフォキャンバス。
会社名や「L&HARMONY」という屋号名には正直そこまで想いを込めていない。
ただ、自分が何を目標に経営をしているかは明確だ。
さかのぼること2012年4月。
2007年に始まった某セレクトショップの創業メンバーとして参画し、20代の全てをかけて、また生涯勤め上げて骨を埋めようと誓って5年が経った頃、うつ病と診断された。
こんなところでくじけてはいけないし、負けたくなかった。
処方された薬をコソコソと飲みながら何とか続けるも日に日に悪化していく毎日。
半年後の2012年10月、毎晩のように泣き、眠れない日々が続き、どんどんダメになっていく自分。
一生勤め上げるつもりだっただけに、辞めるという選択肢がよぎった瞬間はとても辛く、しかしそれ以外の選択肢はないということも薄々気づいていた。
社長に辞めるということを伝えるとありがたいことに留めていただけた。
翌週もう一度辞めることを伝えると承諾していただけた。とても辛い瞬間だった。
そして2013年1月に某セレクトショップを退職した。
行きたい企業もないし、他にやりたいこともない。
今まで普通には経験できないことをしてきた自負はあったので経験を活かせて、また経験したことのない大手の企業に採用していただいた。
入社したその日から長く続けられないことを実感した。
やはり大手企業は肌に合わないな、と。
しかし待遇は抜群に良い。
社会人になってから初めてのカレンダー通りの休日。
自分の意思で選べる休日の過ごし方。世界が広がった瞬間だった。
仕事が大好きで会社が大好きで、朝から終電関係なく働き、自分のことを後回しにしてきた人生は間違っていたかなと気づいた。
自分で行きたい店を選び、自分で食べたいものを食べ、次はどこに行きたい、あれが欲しい、これが欲しいという当たり前の欲求が溢れてきた。
Jazzの演奏を聴きながら美味しいディナーをいただいている時、「あぁ、生きている。自分のために生きているんだ。」と、幸せだった。
そんな両面の経験をしてから、「自分に出来ることはこれだ」と気づいた。
自分を大切にすること、自分を楽しむこと、自分のために生きること。
そんな生活、考えを提案することが自分には出来るのではないか、と。
とは言いながらも、大手企業の歯車の一部になるつもりは全くなく、誇りを持って働ける環境が必要だった。
他になければ自分で作ろうと、独立を決断した次第でございます。
会社を設立して3年、そろそろ人に伝えられるコンセプトを決めなくてはと、コピーライターの鎌田さんに僕の経験してきたこと、大切にしていること、夢や目標をお話してコピーを作成していただきました。
Re: respect
ジブンを大切にできている人。ジブンを楽しめている人。
そういう人のココロのベースには
「他者へのていねいなまなざし」というものがきちんと存在している。
人に対してだけでなく、モノに対しても、コトに対しても。
この世界の色々なものごとを、ていねいに見つめることで
「ジブンにないもの」を知り、そして「ジブンにしかないもの」を
知ることができている。それこそが、
“生きている実感”のようなものにつながっている。
「この世界の素晴らしさ」と「ジブン自身の素晴らしさ」、
そのふたつのハーモニー(調和)が、いつまでも続くように
この世界を分かっているつもりにならぬように
私たちはいつまでも、何度でも、あらゆるものを見つめ直し、
リスペクトし直していくことを大切にしていこう。
私たち自身がそういう姿勢(スタイル)を
プロダクトを通じて発信していくことで、
明日のジブンが楽しみになれるライフスタイルが
ますます広がっていくことを願っています。
L&HARMONY
代表:宮本